これまで、「農業マーケティング」行動は、できていたでしょうか?
私は、今も、野菜など栽培してますが、これまで、JA等への出荷価格は店頭での販売価格の1/10程度にも満たないことも少なくなかったような気がします。
どうして、こんなことになるのでしょうか?
店頭に並ぶまでの流通ルートが多すぎ?、それぞれがマージンを取りすぎ?、しかし、所詮、自分では「売り先」を見つけられない、安くても、しかたないと諦めて、泣いてました。
しかし、いま、「農業マーケティング」を知って、農業者自らが収益を確保する努力が必要と強く思ってます。
「マーケティング」は、アイディア・モノ・サービスについての構想、価格設定、プロモーション、流通を計画して、実施する過程と定義されてます。
これまで、多くの農業者は、生産・出荷・流通・販売といったプロセスについて、生産にのみ、軸足を置いてきました。
その結果、輸入農産物の増加・少子高齢化・コンビニ等の中食の増加など、「農と食を取り巻く社会環境の大きな変化」に応じることなく、大切な販売をJA等に委ねて、自らが販売する「農業マーケティング」の視点を持ち合わせないで、農業経営をしていたところです。
多くの農業者が、「なにを:農産物」「だれに:消費者」「どのように:売れる仕組みづくり」をイメージすることなく、単に「栽培・生産」だけで留まり、「だれに」「どのように」が欠如していたため、マーケティングのセンサー機能は働かなかったように思います。
農業においても、マーケティングの基本である「4P戦略:①プロダクト(商品)、②プライス(価格)、③プレ-ス(場所)、④プロモーション(促進活動)」の4つの分野での優位性が重要と言われてます。
では、具体的には、なにを、どうすれば、いいのでしょうか?
私は、農業マーケティングには、今の食生活と健康ニーズから問題・課題を見つけて、「今、何が求められてる」をリーサーチし、改善する工夫が「新たなマーケティングアイデア」を生み、それが「農業マーケティング」につながると考えます。
往々にして、これまで、生産者は「良いものを作っておけば、必ず売れる」と信じてましたが、食においても消費者側に価値があってこそ「売れる農産物商品」となります。
この「売れる仕組み」はどうして作るのでしょうか?
農業マーケティングは、農業に係る「企画・取引・社会」の3つの活動について、複合的に継続的に行うことで、アイディアが生まれ、そのアイディアを「食、健康、暮らし」のキ-ワードと絡めて、収益を生み出す「種」を探していきます。ヒントは、そこに、あります。
「ヒントから【新しい種】を見つけてみませんか?」
【徒然のひとこと】
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