4月からの野菜栽培のために、土づくりの最中に、珍客が「ほ場」に現れました。この「珍客の鳥」は何ものでしょう?
「つる」と思ってましたが、実は、渡り鳥の「アオサギ」でした。夏季はシベリア・中国の東北部などで繁殖し、冬になると南下して越冬するそうです。
土づくりのために、耕起した「ほ場」には、「アオサギ」やスズメなどの小鳥がたくさん集まってきます。
優雅な姿の「アオサギ」は、警戒することもなく、餌を探してました。
今回は、鳥たちも集まる「野菜栽培の土づくり」をご紹介します。
野菜作りは、土作りから始まります。
土を「健康にする」ことが、病気になりにくく、美味しい野菜を育てるためには、土作りが必須です。
野菜を丈夫に育てるには、根がよく伸び、水分や肥料が十分吸収できるような土壌にすることが大切です。そのためには、まず土をよく掘り起こしてフカフカの状態にすること。
こうすると土の中に空気や水分の入るすき間ができ、根もよく張ります。
良い土の基本は、①根が十分に張れる、②通気性と排水性が良い、③保水性・保肥性が良い、④適正な酸度がある、⑤微生物が多く含まれる、と言われてます。
土とともに野菜の生育を助けるのが肥料です。
肥料には動物の糞や枯れ葉などを元にして作られる「有機肥料」と、化学的に作られた「化成肥料(化学肥料)」の2種に分けることができます。これらの肥料には、3つの成分を主体に、生育をよくする成分がたくさん含まれています。
1つが葉の生長を促す「窒素」、二つ目は花や果実の生長を促進する「リン酸」、三つ目が根や茎を丈夫にする「カリウム」です。
有機肥料とは、植物や動物、または動物の排泄物などを原料にした肥料のことをいいます。
有機肥料はじっくりと分解されてから養分になるので効き目が出るまで時間がかかります。
ただ、養分が土に馴染みやすく長期間効力を発揮するというメリットがあります。
私のほ場は、主として、下記の有機肥料をメインに土作りします。
【前年の葉・茎・つる・草など植物原料】
【鶏糞・牛糞など動物原料】
有機質肥料は自然のものが原料なので、化学肥料に比べて環境に優しいという特徴があります。また、速効性はありませんが、少しずつ、栄養を浸透させて自然な形で植物に栄養を供給できるのもメリットのひとつです。
耕す方法としては、苦土石灰と鶏糞・牛糞と植物堆肥を撒いて、20~30cmの深さを、トラクターで起こします。
私は、食物堆肥は前年に収穫した「さつまいもの蔓(つる)」や「大豆の茎」などを有機肥料として活用します。
こうして作った「土作り」は、耕起した直後から、多くの鳥たちが集まってきます。
集まった鳥たちは、昆虫の幼虫などの美味しいえさが豊富にあるほ場と知ってます。
こうした「土づくり」のほ場が美味しい野菜を育てることができます。
【徒然のひとこと】
「起農」にチャレンジして、自然とふれあえる農業を始めてみませんか?
自然と対話する「ほ場」では、新しい発見と出会いが待ってます。